理系的ベース練習法その3
前の記事までで、指板の音を全て覚えられたので、コード進行に沿ってそのルートを適当に掻き鳴らすことはできるようになった。 これができるだけでも、初見演奏っぽいことができるので、かなりベースが楽しくなってくると思う。 でも更に上を目指すため、コードのルート以外を交えたベースラインが弾けると良い。 まず手始めにコードトーンを演奏に組み込めると良いと思う。
例えばKey=Cの1625進行、つまりCM7->Am7->Dm7->G7があったとする。 最初のCM7を構成する音はC、E、G、Bの4音である、というのを知っている人は、 指板の音を覚えてさえいれば、これらコードトーンを演奏に組み込めるだろう。 ただ、実際問題としてあるコードを構成する音をすべて覚えるというのは非効率的だ。 それより、コードを構成する音がルートに対して相対的にどのような音か、というのを把握する方が良い。
メジャーセブンス系であれば、ルートに加え、ルートに対して長3度、完全5度、長7度の音がコードトーンに含まれる。 マイナーセブンス系であれば、ルートに加え、ルートに対して短3度、完全5度、短7度の音がコードトーンに含まれる。 そこで最初のステップとして、指板の音を覚えるのに使ったブロックごとに、長/短3度、完全5度、長/短7度の音の位置を覚える、という練習をする。
例えばKey=Cとして、2-5Fのブロックを考える。 この場合、Cをルートとした度数の位置関係は以下のようになる。
2F | 3F | 4F | 5F | |
---|---|---|---|---|
1弦 | m7 | M7 | R | |
2弦 | M3 | P5 | ||
3弦 | M7 | R | ||
4弦 | P5 |
このような度数の地図を各ブロックごとに覚えることができれば、
- コードのルートを見つける (指板の絶対的な音は覚えているので可能)
- コードトーンを見つける (その音に対するm3/M3, P5, m7/M7の位置を覚えているので可能)
ということができるようになる。 実際にベースラインにどのようにコードトーンを組み込むかは、また別問題であるが、 とりあえずここまでで単調なルート弾きから抜け出すことができる。
今日は一旦ここまで。