How to pronounce English like natives? #0

英語は通じさえすれば良いので、発音なんて2の次で良い、というのはその通りだと思う。 発音を気にしすぎて会話がおぼつかないのであれば、それは本末転倒だろう。 だがしかし、世の中には私のように何事も形から入ることが好きな人間がいる(と思う)。 スライドを作るときは内容よりまずデザインから、楽器を練習するときはまず音楽理論から、 そして英語を話すためにはまず発音の矯正から、といった具合である。 もはやこれは自身のモットー、座右の銘、あるいは家訓にしてよいかもしれない。

「何事も形から入るべし」

形から入ることのデメリットは、即戦的な活用を視野にいれるのであれば得策ではないのは周知のとおりだ。 だが私は、形から入ることでモチベーションが上がり、それにともなって自ずと中身が追従すると思っている。 やはり学習においていちばん大事なのはモチベーションであり、私の場合それは形から入ることで惹起されるということだ。

前置きが長くなってしまったが、上記の通り英語のスピーキングを練習する上で、発音を綺麗にしたいという思いがある。 国際学会などで英語を流暢に話す日本人をよく目にし、彼・彼女らを尊敬・羨望の眼差しでいつも見ている。 一方でいわゆるカタカナ英語な人も多く、時には聞くに堪えないレベルのJapanese Englishもよく耳にする。 かっこいいは正義!なのでやはり発音はきれいにしたい。 加えて、聞き手のことを考えればやはり聞き取りやすい英語を喋ることは間違いなくプラスである。

私がこれほどまでに発音にこだわるようになったのは、ある先輩の何気ない一言であった。 とある国際学会で、「◯◯くん、初の国際発表お疲れ様。良かったよ。ところで◯◯くん、rとlの発音区別できてないよね?」 と言われたのである。 これは正直かなりショックであった。というのもちょっとは意識して区別しているつもりだったからである。 それからというもの私は発音矯正に余念がなくなった。

その甲斐あってか、2回目の国際発表では指導教官に、「◯◯くん、もしかして発音練習した?前より格段に良くなってるよ。」 と言われるに至った。これはもう相当に嬉しかった。 また、研究室の先輩にもその発音を褒められるようになった。 そして3回目の国際発表では自分の発音にかなり自信を持って発表ができるようになった。

このように発音からmotivateされてスピーキング学習が捗るようになったわけだ。 まさに「何事も形から入った」恩恵である。

ところが、最近また自分の発音に自信がなくなってきた。 子音はともかく母音の発音が怪しい気がする、という思いからネイティブによる発音チェックを受けてみた。 このサイトによると、日本人の発音レベルは8あたりにあるらしい。 結構上手く喋れてると思うし、level 3、あわよくば2ぐらいいかないかな?、などと今から考えると調子に乗った妄想をしていたら、 判定結果が届いた。

You did pretty well on your level check.
In order to improve your level, currently 5.5,
muscle development is probably necessary.

おおおおいマジかーーい!全然ダメやんけ!!!と正直思った。 この先生によると、level 5までは普通だと何年かかっても到達できない、 つまりちゃんとしたトレーニングをしないと達成できないので、よく頑張りました。 とのことだったが、これはまたまたショックであった。 ちゃんとした発音矯正トレーニングを受けたくもあったが、そんなお金もないので ここ最近はyoutubeで頑張って独学で学習を続けている。

やはり英語の発音で一番難しいのは、その母音の多様性である。 子音はまあ適当にやっていればできるが(ほんとか?)、母音は舌の位置、口の開き、 唇の丸めなどの要素を意識的に考える必要がある。 さらに厄介なことに、実際の会話の中では辞書的な発音が必ずしも用いられない。 例えばwaterという発音は、あえてカタカナで書けば「ウォダ」や「ウォラ」が近い。 「ウオーター」ではともすると通じないこともあろう。 これはwaterに含まれるtはflap Tと呼ばれており、dに近い発音になるためだ。 また、英語には日本語にないlinkingもあり、日本人泣かせの言語には違いない。

というわけでこのシリーズでは、自身の更なる発音力向上の為、備忘録として、また 発音を矯正したい人向けに、僭越ながらノウハウを書いていきたいと思う。 英語がうまくなりたーーーい!