漢検準1級復習 Note1

ようやく重い腰を上げ、1級に向けた勉強を始めようと思い立った。 1級は準1級とは桁違いに難しいため、本腰を入れてやる必要がある。 というのも、公式HPを見ると分かるように、 準1級までは約3000字の出題範囲だったのが、1級になった途端2倍になる上、 1級で新たに範囲となる漢字は、日常ではまずお目にかからない奴らであるためだ。

ところが、合格率という観点で見てみると、準1級と1級に大きな開きはない。 例えば私が合格した平成28年度第3回の合格率は、準1級が15.9%であるのに対し、 1級は14.5%である。 これだけ見ると、そこまで1級と準1級の間に劃然たる難易度の差があるようには思えない。 だが、実際は1級の合格者の大半はリピーターであり、 彼らによって合格率が底上げされているに過ぎない。 したがって、実質的な1級の合格率はa few %だと言われている。

漢検準1級および1級取得者のブログを放浪していると、 1級は準1級の10倍難しいという人も多い。 その一方で、1級を受けるには準1級の下地をしっかりと固めるべきである、 と皆が口を揃えて言っている。 というわけで、私も先人の知恵に倣い、1級の本格的な勉強を始める前に、 準1級の復習から始めることにする。

前置きが長くなったが、これから約1週間をかけ、準1級受験に際し作成した自分ノート計6冊を復習していく。 本記事はその1冊目である。 体感的に大体8-9割くらいは覚えているようだが、しっかりと記憶を呼び覚ましたいと思う。 以下にリストアップするのは、読めない、書けない、意味がわからない、のどれかに該当した語彙たちである。

  • 儲君(ちょくん): 皇位を継承すべき皇子、皇女。
  • 弘誓(ぐぜい): 仏・菩薩の広大な誓願。
  • 杵臼(しょきゅう): 杵臼の交わり=身分をこだわらず人付き合いをすること。
  • 烏有(うゆう): 全く無いこと。烏有に帰す=皆無になる。
  • 祁寒(きかん): 厳しい寒さ。祁いに(おおいに)。
  • 蔚蔚(うつうつ): 草木の盛んに生い茂っているさま。
  • 扱く(しごく)
  • 図南鵬翼(となんのほうよく): 大事業や海外雄飛を企てること。
  • 一世木鐸(いっせいぼくたく): 世の人々を教え導く人のこと。
  • 河山帯礪(かざんたいれい): 永く変わらない堅い誓約のこと。
  • 百尺竿頭(ひゃくせきかんとう): 到達できる最高点。
  • 荊妻豚児(けいさいとんじ): 自分の妻と息子を謙遜して言う語。
  • 凄凄切切(せいせいせつせつ): きわめて物寂しいこと。
  • 門前雀羅(もんぜんじゃくら): 人の往来もない寂れたさま。
  • (かね): 鉦や太鼓で探す=大勢で大騒ぎして探す。
  • 辛夷(こぶし)
  • 逐電(ちくでん): 素早く逃げて行方をくらますこと。出奔。
  • 酸鼻(さんび): 甚だしくいたみ悲しむこと。むごたらしくいたましいさま。
  • 股肱(ここう): 手足となって働く、君主が最も頼りにする家臣。
  • 乱脈(らんみゃく): 乱れて筋道の立たないこと。
  • 枯淡(こたん): 書画などに俗気がなく、さっぱりしている中に深い趣があること。
  • 消長(しょうちょう): 衰えることとさかんになること。
  • 牢記(ろうき): かたく心に留めおくこと。
  • 泰斗(たいと): その道で世人から最も仰ぎ尊ばれている権威者。泰山北斗の略。