漢検準1級復習 Note2

実は一番難しいのは、簡単な漢字の組み合わせによる熟語。 これは準1級では、共通の漢字という分野でよく出題される。 例えば、以下の2つの文章に共通する常用漢字はなんだろうか?

  • [ ]水のある庭を作る。
  • [ ]下の客となる。

答えは「泉」である。泉下の客という表現を知らないとまず解けない。 では、次はどうだろうか。

  • [ ]色の出来映え。
  • 親に逆らって故郷を[ ]奔する。

答えは「出」である。「出」と「色」という簡単な漢字の組み合わせであるが、 意外と難しい。 個人的にこの共通の漢字が一番準1級で面白い分野だと思う。 では2冊目の復習へと移ろう。

  • 坦ら(たいら): 平坦。
  • 停頓(ていとん): 行き詰まって止まること。頓まる(とどまる)。
  • 寓ける(かこつける): 寓話。
  • 要諦(ようてい): 肝要なさとり。crucial importance.
  • 画帖(がじょう): 絵を書くための帖面。
  • 翰墨(かんぼく): 筆と墨。翰(ふで)。
  • 亀鑑(きかん): 行動の基準となるものごと。手本。
  • 郷関(きょうかん): ふるさと。郷関を出る。
  • 牢い(かたい)
  • 垂簾(すいれん): 垂簾の政=幼帝に代わり、皇太后太皇太后が政治を行なう。
  • 阻喪(そそう): 元気がくじけて勢いの失せること。意気阻喪。
  • 累りに(しきりに)
  • 詰屈(きっくつ): 文字・文章が堅苦しくて難解なこと。晦渋。
  • 魯鈍(ろどん): 愚かで鈍いこと。魯か(おろか)。
  • 警抜(けいばつ): すぐれて擢んでていること。
  • 篤実(とくじつ): 人情にあつく誠実なこと。
  • 干天の慈雨(かんてんのじう): 苦しいときの救いや待ち望んでていたことの実現。
  • 委曲(いきょく): くわしくこまかなこと。委しい(くわしい)。
  • 不行跡(ふぎょうせき): 身持ちの良くないこと。
  • 駁じる(まじる): 雑駁。
  • 生硬(せいこう): 表現などが未熟でごつごつしていること。
  • 矯飾(きょうしょく): いつわりかざること。矯る(いつわる)。
  • 間然(かんぜん): 非難すべき欠点のあるさま。
  • 故買(こばい): 盗んだ品物と知ってそれを買うこと。
  • 世故(せこ): 世故に長ける=世の中の事情をよく知り、世渡りや世間付き合いが上手い。
  • 竹箆(ちくへい、しっぺ)
  • (とりで)
  • 戚える(うれえる): 哀戚。
  • 鹿茸(ろくじょう): 鹿の袋角。
  • 蕪辞(ぶじ): 自分の言葉または文章の謙譲語。
  • 正閏(せいじゅん): 正統と閏統。
  • 豊稔(ほうじん)
  • 饗す(もてなす)
  • 緑埜(りょくや)
  • 嘗試(しょうし): こころみること。嘗みる(こころみる)。
  • 樗材(ちょざい): 役に立たない人。自分をへりくだっていう語。
  • 慧い(さとい): 慧眼。
  • 弄れる(たわむれる)
  • (さき)
  • 廟宇(びょうう): 祖先の霊を祀る建物。廟(みたまや)。
  • 草藁(そうこう): 草稿。
  • 妻わす(めあわす): 妻にやる。
  • (やから)
  • 便巧(べんこう): 巧みにへつらうこと。便う(へつらう)。
  • (とき): 大切な時期。
  • (はなぶさ)
  • 薦被り(こもかぶり): 薦で包んだ四斗入りの酒樽。
  • 措く(おく): 措置。
  • 脂下がる(やにさがる): 気取ってかまえる。
  • 擾化(じょうか): 擾らす(ならす)。
  • 董督(とうとく): 人々や軍隊をとりしまること。董す(ただす)。
  • 輯睦(しゅうぼく): おだやかでむつまじいさま。輯らぐ(やわらぐ)。
  • 按問(あんもん): 罪を調べたずねること。按べる(しらべる)。
  • 蟬聯(せんれん): 連なり続くこと。聯なる(つらなる)。
  • 粛穆(しゅくぼく): つつしみ深くおだやかなさま。粛む(つつしむ)。穆らぐ(やわらぐ)。
  • 狙候(そこう): 狙いうかがうこと。候う(うかがう)。
  • 弥漫(びまん): 気分や風潮などが一面にみなぎること。
  • 註す(ときあかす)
  • 膏火自煎(こうかじせん): 才があることで却って災いに遭うことのたとえ。
  • 碧血丹心(へきけつたんしん): この上ないまごころ。
  • 鱗次櫛比(りんじしっぴ): 鱗や櫛の歯のように続き並ぶこと。
  • 錦心繍口(きんしんしゅうこう): 詩や文章の才能にすぐれていること。
  • 迦陵頻伽(かりょうびんが): 声が美しいもののたとえ。
  • 稲麻竹葦(とうまちくい): たくさんあることのたとえ。
  • 雲龍井蛙(うんりょうせいあ): 地位・身分の差が大きいこと。
  • 嵐影湖光(らんえいここう): 山の青々とした気と湖面の輝き。
  • 梓匠輪輿(ししょうりんよ): 大工と車を作る職人。
  • 魚網鴻離(ぎょもうこうり): 求めるものとは違うものが得られるたとえ。離る(かかる)。
  • 閑雲野鶴(かんうんやかく): 隠士の心境のたとえ。
  • 魚目燕石(ぎょもくえんせき): 本物と紛らわしい偽物のこと。似て非なるもの。
  • 千篇一律(せんぺんいちりつ): 多くのものがどれも変わり映えがしなくて面白味に欠けること。
  • 鶏鳴狗盗(けいめいくとう): つまらないことしかできない人のたとえ。つまらないことでも何かの役に立つ。
  • 廓然大公(かくぜんたいこう): 私意や偏りがなくからりとして大いに公平であること。
  • 鳶飛魚躍(えんぴぎょやく): 自然の本性に従い自ずから楽しみを得ることのたとえ。
  • 鷹視狼歩(ようしろうほ): 猛々しく貪欲で残忍な人物のたとえ。
  • 桑田碧海(そうでんへきかい): 世の中の変化が激しいこと。
  • 体貌閑雅(たいぼうかんが): 姿かたちが落ち着いて雅やかなこと。
  • 膏血(こうけつ): 膏血を絞る=人民から重税をしぼりとる。